大切な森

苗の発送を始めてから、今回初めてお客様への苗の発送が荷受け不能になりました。
もう解除されて、無事和歌山のお客様へ苗はお届け出来ましたが、近づいている台風がまた心配です。

『深層崩壊』で今回の災害も大きくなったと言われていますが、上から見た山はどこもほとんど針葉樹です。私の実家の山も戦後国の政策で、もとからあった広葉樹などを伐採し、杉や松を植林したと聞いています。
現在は、松は松くい虫で殆ど枯れてしまい、山は人が入る事がなくなり、どこも荒れてしまっています。

針葉樹も広葉樹も保水力には殆ど差は無いそうですが、間伐して太陽の光が入る様にしてやらないと山の土が肥えませんよね。
島根の山に関係するお仕事に就かれている方から、岩山の北山山系には主に椿が自生していたとお聞きしたことがあります。
自然に生えていたものを伐採してしまったことで、何十年経った今、災害という形で結果がでている原因の一つのように思います。

当店の北側のけやきも、とても費用をかけて市に管理してもらっていますから、私の先祖からの山も労力と時間をかけないととても元には戻らないな・・・と山に申し訳なく思っています。

当店は当初の設計ではもっと駐車場が広くある予定だったので、何かシンボルツリーを植えようと考えていましたが、結果的にはそれは出来なくなり、丁度このけやきがシンボルツリーみたいで、大切に思っています。
先日の台風の後、業者さんにかなり枝を伐採されてしまい、心配して聞いてみると、枝が伸びすぎて電線にあたっているのと、今後幹にある亀裂が強い風で裂けてしまうことを避けるためとお聞きしました。ちょっと一安心です。

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