大事にする暮らし

トロッケンゲビンデ(ドイツ木の実飾りの手芸)展示をXmasまで開催中です。
暖かい日が続きますし、まだXmas気分でもないかな・・・という方も沢山展示するのは
今回限りですので、是非足をお運び下さい。

先日問屋さんへ出向いての感想は、Xmasものが随分縮小していることです。
ハロウィンがやたら大きく取り上げられ経済効果を高めているようなので、Xmasは少し追いやられつつあるようでちょっと寂しいです。

『物を捨てない暮らし』という言葉が入ったタイトルの本を大田の郡言堂さんが出版されているのを目にしましたが、やたらと断捨離で物を捨てることを取り上げる昨今だったので『そうよね〜』とうなづいております。
片付けたり捨てる事は当然必要ですが、ちょっと度が過ぎているというか・・・

100均でかわいいXmas飾りも揃いますから、それを楽しむのも時代の流れとは自分に言い聞かせていますが、自分のそばに置いていたい物を一つづづ買い足して大事にしていくという暮らし方も大切にしてもらいたいです。
そして、私もそういう商品を販売していかないといけないのですよね。

問屋さんにて、「わあ〜ステキ!」と思って手に取ると、お値段も大概ステキでした(笑)
お手頃でちょっと可愛いい!とか素敵じゃない!と思ったものをチョイスしてきましたので、店内の商品も併せてご覧下さい。

六本木の森アーツセンターギャラリーにて開催のマリーアントワネット展にも足を運びました。
肖像画の多くに描かれている、カップ咲きのピンクのバラがとても印象的です。
日本の蒔絵物のコレクターだったようですが、全てとても良い物だそうですから、センスの良さと本物を見る力はさすが王家のお嬢様ですね。

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『虫を否定することは、命を繋ぎあう糸を断ち切ること。虫を嫌う風潮が心配です』

この季節になると、虫除けになるハーブについて問い合わせが増えてきます。
先日も、ノミが大量に発生するので、ハーブで対策は出来ないものかと相談を受けました。
話を細かくお尋すると、野良猫が物置に一時住み着いていた様です。
猫好きのスタッフに聞いてみると、寝泊まりしていた場所に大量に卵が落ちていることも考えられるそうで、発生もとの捜索と猫の住処にしていた場所の清掃をまずお勧めしました。
その後で、ペニーロイヤルミントを家の周りにぐるっと敷き詰める感じで植えてみることです。(現実的には大変ですね)とにかく植物で防ごうとするならば、ある程度広い範囲を群生させる必要があります。植物の働きは駆除してくれるのではなく、忌避効果です。

確かに家の中にノミがピョンピョン飛んでいたらギョットしますが、ダニにかまれたことなどは誰しも1、2度あるのではないでしょうか。
あまり薬などで排除することばかりを考えず、入ってきたり発生している原因を考えることで対処出来ることも多いはずです。
虫は好きな方ではないですが、薬を使用することで大事な益虫も死んでしまう事を忘れてはいけません。

最近目にした雑誌の記事に、写真家の山口進氏の印象的なメッセージがありました。
『虫を否定することは、命を繋ぎあう糸を断ち切ること。虫を嫌う風潮が心配です』
海外の珍しい昆虫や花の写真を『ジャポニカ学習帳』の表紙に撮影されていた写真家です。
私と年代が近い方なら、懐かしい〜と思われるのではないでしょうか。
もちろん蚊、ダニやノミは駆除することが必要ですが、近年は子供が昆虫は気持ち悪いと嫌悪感や恐怖感を抱き、昆虫の表紙ではノートが売れなくなり、2012 年で昆虫シリーズは終了していたそうです。

私も小さい頃は昆虫を触ることが出来ない恐がりでしたが、今の子供やお母さん達の様に過剰反応はしていなかったと思います。
むしろ素手で虫が捕まえられる男の子達をカッコいいと尊敬していました(笑)
虫に接する機会が減ったことで、攻撃しない蜂やゴキブリなどにも過剰反応し、昆虫全体を忌み嫌う風潮になっていると・・・。
我が家の子供達も虫が得意では無かったですが、保育所でアリやダンゴムシ達と仲良く遊んでいましたね。
成長するにしたがって、もっと人工的な刺激が増える現代だから・・と言えばそれで終わってしまいますが、一人でも多くの人が、もう少しスマホやゲームを制限し、静かに物事を見つめる時間が大事だということに気がつくことを願うだけです。

最近入荷したダルマイヤー(ドイツ)のお茶とハーブ柄のミトン、ティータオルです。

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光と陰

先日、友人に会いに行った際、偶然デパートで生誕100年を記念してターシャ・チューダー展が開催されていました。彼女が使っていた身の回りの物や自作の人形やドールハウス、絵本の原画などなど。
子育てをしながら、本当に好きだから何でも出来たのでしょうが、統一されたセンスに感心しながら楽しむ事が出来ました。

当店のお客様もターシャのファンはとても多いので、先日お庭のお客様から店長がおみやげを頂いた時も、早速購入した春らしいターシャのカードで、お礼のメッセージを送ったところとても喜ばれました。

女性はターシャが憧れ・・・という思い込みで、たまたまお客様にターシャのお話をしたところ、好きそうな方だったのに
「私あの人苦手なの・・・」
と、意外な返答でした。
理由をお聞きすると、全てに完璧を求める傾向があり、ターシャの子供さんにも部屋に飾る置物一つとっても自分のテイストでないものは、置かない様にさせたところがあったとのことです。
これは私も確かめた訳ではないので、真実がどうなのか本当のことは家族にしかわからない事かもしれませんが、こだわりは強かったかもしれませんね。
そして自分の思い込みは、真実と違う事が沢山あるのかもしれないと感じたお話でした。

情報が沢山溢れている今の時代、子供達はすぐネットの情報を信用しているようですが、私はまず本当かな・・と一旦疑ってかかるようにつとめています。
そして物事には『光と陰』(スターウオーズやカリオストロの城、ラピュタでも出てきますよね)があり、良い面がある一方で悪い面もあると思います。

ターシャは好きとか嫌いというより、やはり私にとっては憧れる女性には変わりは無いのですが、周りに流されたり巻き込まれたりするのではなく、物事をじっくり見つめるという姿勢は今の私達にはとても必要かなと思います。

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イギリス製のリードディフューザーは、パッケージと香りも華やかでコンパクトサイズです。

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31年目のスキンシップ

年末からお正月にかけて暖かい日が続き、ハウスの中でハーブの苗は例年より成長しているようです。
植物を扱う仕事をされている方は、この暖冬に随分悩まされている方も多いと思いますが、自然に逆らわずに対処していくしかないのですよね。

昨年初めて来店下さったお客様です。
身内の方が少し体調を崩され、仕事を長期休まなければいけない状況になってしまわれました。
その方に何かしてあげたいとハンドマッサージを習い、時々オイルでマッサージをしてあげられています。そんなに思ってもらえるというのは幸せですね。
お客様が資格まで取ってオイルが何か助けにならないか・・・と考えられたのは、ストレスからくるヘルベスが自分の顔に出来、お水を飲んでも痛い位辛い症状で、処方された薬を飲んでも良くならず大変な思いをされたそうです。
その時、たまたまマッサージをしてもらおうと行かれたサロンで買われたオイルを、数回患部にやさしくマッサージされると症状が軽減し、薬など飲まずに回復されたのです。
自分の症状が楽になったように、薬ではなかなか治らない身内の方にもオイルが何か役に立つのではないかと思われた気持ちも納得です。

自分の病気がきっかけで、旦那様にもハンドマッサージをしてあげられているようですが、お見合い結婚で、手をつないでデートすることも無かった(?)二人が、31年目にして、
「そんなに優しく手を握ってもらえて感激!」
と、旦那様がとてもハッピーな気持ちになられているみたいです(笑)
マッサージオイルに使う今回の香りは、ラベンダー、ベルガモット、オレンジになりました。
明るいお客様で、こちらがとてもハッピーになれるお話でした。

ハーブソルトと本庄の柿の花の蜂蜜が入荷しました。
初ブログですので、今年もまたどうぞよろしくお願いいたします。

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