この季節になると、虫除けになるハーブについて問い合わせが増えてきます。
先日も、ノミが大量に発生するので、ハーブで対策は出来ないものかと相談を受けました。
話を細かくお尋すると、野良猫が物置に一時住み着いていた様です。
猫好きのスタッフに聞いてみると、寝泊まりしていた場所に大量に卵が落ちていることも考えられるそうで、発生もとの捜索と猫の住処にしていた場所の清掃をまずお勧めしました。
その後で、ペニーロイヤルミントを家の周りにぐるっと敷き詰める感じで植えてみることです。(現実的には大変ですね)とにかく植物で防ごうとするならば、ある程度広い範囲を群生させる必要があります。植物の働きは駆除してくれるのではなく、忌避効果です。
確かに家の中にノミがピョンピョン飛んでいたらギョットしますが、ダニにかまれたことなどは誰しも1、2度あるのではないでしょうか。
あまり薬などで排除することばかりを考えず、入ってきたり発生している原因を考えることで対処出来ることも多いはずです。
虫は好きな方ではないですが、薬を使用することで大事な益虫も死んでしまう事を忘れてはいけません。
最近目にした雑誌の記事に、写真家の山口進氏の印象的なメッセージがありました。
『虫を否定することは、命を繋ぎあう糸を断ち切ること。虫を嫌う風潮が心配です』
海外の珍しい昆虫や花の写真を『ジャポニカ学習帳』の表紙に撮影されていた写真家です。
私と年代が近い方なら、懐かしい〜と思われるのではないでしょうか。
もちろん蚊、ダニやノミは駆除することが必要ですが、近年は子供が昆虫は気持ち悪いと嫌悪感や恐怖感を抱き、昆虫の表紙ではノートが売れなくなり、2012 年で昆虫シリーズは終了していたそうです。
私も小さい頃は昆虫を触ることが出来ない恐がりでしたが、今の子供やお母さん達の様に過剰反応はしていなかったと思います。
むしろ素手で虫が捕まえられる男の子達をカッコいいと尊敬していました(笑)
虫に接する機会が減ったことで、攻撃しない蜂やゴキブリなどにも過剰反応し、昆虫全体を忌み嫌う風潮になっていると・・・。
我が家の子供達も虫が得意では無かったですが、保育所でアリやダンゴムシ達と仲良く遊んでいましたね。
成長するにしたがって、もっと人工的な刺激が増える現代だから・・と言えばそれで終わってしまいますが、一人でも多くの人が、もう少しスマホやゲームを制限し、静かに物事を見つめる時間が大事だということに気がつくことを願うだけです。
最近入荷したダルマイヤー(ドイツ)のお茶とハーブ柄のミトン、ティータオルです。