光と陰

先日、友人に会いに行った際、偶然デパートで生誕100年を記念してターシャ・チューダー展が開催されていました。彼女が使っていた身の回りの物や自作の人形やドールハウス、絵本の原画などなど。
子育てをしながら、本当に好きだから何でも出来たのでしょうが、統一されたセンスに感心しながら楽しむ事が出来ました。

当店のお客様もターシャのファンはとても多いので、先日お庭のお客様から店長がおみやげを頂いた時も、早速購入した春らしいターシャのカードで、お礼のメッセージを送ったところとても喜ばれました。

女性はターシャが憧れ・・・という思い込みで、たまたまお客様にターシャのお話をしたところ、好きそうな方だったのに
「私あの人苦手なの・・・」
と、意外な返答でした。
理由をお聞きすると、全てに完璧を求める傾向があり、ターシャの子供さんにも部屋に飾る置物一つとっても自分のテイストでないものは、置かない様にさせたところがあったとのことです。
これは私も確かめた訳ではないので、真実がどうなのか本当のことは家族にしかわからない事かもしれませんが、こだわりは強かったかもしれませんね。
そして自分の思い込みは、真実と違う事が沢山あるのかもしれないと感じたお話でした。

情報が沢山溢れている今の時代、子供達はすぐネットの情報を信用しているようですが、私はまず本当かな・・と一旦疑ってかかるようにつとめています。
そして物事には『光と陰』(スターウオーズやカリオストロの城、ラピュタでも出てきますよね)があり、良い面がある一方で悪い面もあると思います。

ターシャは好きとか嫌いというより、やはり私にとっては憧れる女性には変わりは無いのですが、周りに流されたり巻き込まれたりするのではなく、物事をじっくり見つめるという姿勢は今の私達にはとても必要かなと思います。

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イギリス製のリードディフューザーは、パッケージと香りも華やかでコンパクトサイズです。

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ホルモンバランスとゼラニウムのオイル

子育ては成長の段階を追って悩みはつきませんが、小さい頃は特に手もかかる上にこちらの思い通りには行かない事もしばしばです。怒りなどと通り越し、ただ涙になることも・・・。

これは私の経験ですが(笑)、きっと皆さんも似た様なことが沢山あったのではないでしょうか?

先日ご来店のお母さんも、かなりわんぱくなお子さん二人に、ヒートアップしてしまい、月経前の時期がとくに酷く、オイルで自分を鎮静させたい・・・との御希望でした。

ホルモンのバランスに働きかけてくれるオイルの一つがゼラニウム(ローズゼラニウム)です。ゼラニウムは私も大好きな香りで、お風呂に入れる定番のオイルです。

まずは鎮静効果とリラックスでラベンダーを試してもらうと、香りはとても気に入って頂けました。更にゼラニウムをためしてもらうと・・・・
「とっても良い香りですね・・・・」
と、とても顔が穏やかで柔らかい表情になりました。

お客様はまだエッセンシャルオイルを何も持たれていない方なので 、やはりまずはラベンダーを購入してもらうことになりました。ラベンダーよりも香りが好きと答えてもらったゼラニウムも捨てがたいので、練り香の様に時々手首や首筋につけて香りを楽しんでもらえる様に、アロエベラにブレンドし小さいクリーム瓶に詰めました。

ついイライラして小さい子供さんに当たってしまっていることに自分を責めておられて、私とやり取りしながらも目から涙が溢れそうになります。
子供さんのへの思いが十分伝わる中、自分の気持ちを吐き出すことで少しはリフレッシュしてもらえた様な気がします。
怒る度合いが10から8にでも減るといいですね。子供はあっという間に大きくなってしまいます。

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31年目のスキンシップ

年末からお正月にかけて暖かい日が続き、ハウスの中でハーブの苗は例年より成長しているようです。
植物を扱う仕事をされている方は、この暖冬に随分悩まされている方も多いと思いますが、自然に逆らわずに対処していくしかないのですよね。

昨年初めて来店下さったお客様です。
身内の方が少し体調を崩され、仕事を長期休まなければいけない状況になってしまわれました。
その方に何かしてあげたいとハンドマッサージを習い、時々オイルでマッサージをしてあげられています。そんなに思ってもらえるというのは幸せですね。
お客様が資格まで取ってオイルが何か助けにならないか・・・と考えられたのは、ストレスからくるヘルベスが自分の顔に出来、お水を飲んでも痛い位辛い症状で、処方された薬を飲んでも良くならず大変な思いをされたそうです。
その時、たまたまマッサージをしてもらおうと行かれたサロンで買われたオイルを、数回患部にやさしくマッサージされると症状が軽減し、薬など飲まずに回復されたのです。
自分の症状が楽になったように、薬ではなかなか治らない身内の方にもオイルが何か役に立つのではないかと思われた気持ちも納得です。

自分の病気がきっかけで、旦那様にもハンドマッサージをしてあげられているようですが、お見合い結婚で、手をつないでデートすることも無かった(?)二人が、31年目にして、
「そんなに優しく手を握ってもらえて感激!」
と、旦那様がとてもハッピーな気持ちになられているみたいです(笑)
マッサージオイルに使う今回の香りは、ラベンダー、ベルガモット、オレンジになりました。
明るいお客様で、こちらがとてもハッピーになれるお話でした。

ハーブソルトと本庄の柿の花の蜂蜜が入荷しました。
初ブログですので、今年もまたどうぞよろしくお願いいたします。

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星五つ

先日、家族で温泉に出掛け施設内にある食堂で食事をして帰った際のお話です。

日々お客様に接する仕事をしているので、どこかで買い物や食事をしてもつい観察したり自分に置き換えてみたりする事が多いのです。
結婚する前の純粋な気持ちで買い物がしたい!と思うけれども・・・何か自分に生かせるヒントは無いか、ここは学ぶべき点はないか・・・などなどこれはもう職業病かもしれないですね。

お昼とあってそこそこテーブルはうまっていて、女性の方が一人で注文から配膳、会計を担当されていました。
嫌みなくテキパキされていたので、すごいな〜と感心していたら、小さい子供さんが用意してある番茶のポットの近くで悪さを始めました。
「危ない!」
と、思い私も一瞬立ち上がろうとした時に、その女性もすかさず近づきそっと見守っておられたのです。
あ〜私なら、「危ないよ!あっちにいこうね〜」とお席まで連れ帰ってしまったかもしれません。
というか・・あっ!と言う顔をした私とバッチリ目が合ったその子は、それに驚いたのか・・・しばし立ちすくんで席に戻って行きました(笑)
声をかけずに見守る・・・私感動してしまいました。
接客の合間には、厨房に入って手伝いをしておられるのが見えて、会計をする際には一声おかけしようと思い
「とても気持ちよく食事が出来ました、感じの良い方ですね。」
と、お話すると恐縮されていましたが、私がもし一人で同じ様に働いていたら、多分途中でお盆をひっくり返している様な気がします。
店番でも、接客が重なった時つい焦ってしまう私ですが、もう少しどっしり構えてみたいものです。

剪定した月桂樹をご希望の方に差し上げています。レジの近くに置いておりますのでご自由にどうぞ。

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