グリーンノート救命センター

朝寝坊なくせに、あれもこれもやりたいと無理な事を考える自分にいつも反省しきりです。
結局はくたびれが出てしまうので、無理はしないように心がけ、ビニールハウスは日曜日の開店までの時間に行く事に決めました。
早朝目覚めなければ店長に起こしてもらい、主にビニールポット苗の草取りなどをします。
自分では栽培した事の無い品種は、名前や葉はわかりますが花は知らない事も多く、そんな苗に花がきていたりすることに遭遇出来たりして、楽しい作業の時間はアッという間に過ぎてしまいます。

ビニールハウスでは沢山の種類を栽培していますので、残りがわずかになったり品種が曖昧なものは一カ所にまとめてあるのですが、そこに思わず久しぶりに出会う品種があったり瀕死状態の苗が助けを求めている様に感じられ、これらを復活させたり花壇に植えたりしてやるのが最近の楽しみにもなってきました。
ほとんどダメかな・・・と思っていたラベンダーも店に持ち帰り、少し大きい鉢に植え替えたりしてやると新芽を出して息を吹き返します。この新芽には本当にエネルギーを貰えるのです。

ロイヤルパープルラベンダー
全体が灰色状態だったラベンダー。剪定して植え替えたら新芽がやっと出てきました。

人間も一緒で、忘れられたり、放置されるとどんどん元気なくなりますよね。
もう「死んでやる!」と投げやりになってたのかな・・・と思わず話しかけてしまいます。
『グリーンノート救命センター』も沢山並べるには限界がありますし、けっして店頭の環境が良いともいいきれないので、先日はついに実家にも何鉢か避難させ、父に管理を依頼しています。
ラベンダーのオカムラサキがほとんど無理かな・・・という状態だったので、現在どうなっているか次回行って確認するのがドキドキです。

これから迎える梅雨と熱い夏、秋の長雨をこのラベンター達が乗り切ってくれると良いのですが・・・。
今お店の花壇はラベンダーが一番見頃ですよ。

イカーカム社のストレーナー付マグカップ

イギリス ロイカーカム社のストレーナー付マグカップ
贈物に好評で、久しぶりに入荷しました。

 

風通しは大事

とうとう梅雨入りしました。
足元や床に物を置きっぱなしにしないことが特にこの季節は大事とわかっていながら、枕元にはつい本を積み重ねています。植物達も春に咲いた花が終わり、名残惜しい気持ちで一杯ですが早めに剪定をしてやりました。
家も植物も、これからの時期は皆さんも風通しにご注意下さいね。

お客様からジャーマンカモミールのドライを頂きました。
よもぎやハーブを乾燥して石けん作りに使ったり色々楽しんでおられる様です。
今回の乾燥はお風呂の洗濯用乾燥機(天井設置タイプかな?)を使用してこんなに綺麗に乾燥されたそうです。

お客様から頂いたドライカモミール
二回に分けて飲んでも良い量ですが、新鮮なうちにと一度にたっぷり頂きました。

お花を収穫してきちんと乾燥した手間を考えると、すぐに飲むのはあまりにも勿体なく、梱包作業が立て込んで疲れがたまった先日、やっとお茶にして頂きました。
ポットに熱湯をいれると、普段のドライでは感じられないフレッシュでまさに甘いりんごの香りです。
お茶を飲むとそこまで香りが強いわけではないのですが、久しぶりの強い香りに感動しました。
手作りはやはり侮れません。
ポットの中のカモミールもふっくらしてかわいいです。

プレゼントで頂いたカモミール
乾燥した花がぷっくり開いてかわいいです。

この方には石けんとバスソルトのセットまで後日頂いたので、今日はお風呂に入れて楽しむ予定です。感謝です。

手作り石けんとバスソルトのセット
手作り石けんとバスソルトのセット

女子力

ハーブティーを探しに来て下さった親子のお客様、てっきりお母さんの用事と思ったら、お伴の男の子のお買い物でした。
連休に出先で飲まれたハーブティーが美味しかったので、また自宅でも飲んでみたいと希望されていた様です。
おいしかったお茶ペパーミントのドライを少しとスペアミントが入ったブレンドティーの『グリーンノート』、普段ティーバックで楽しまれているカモミールも併せて購入いただきました。
男の子ですが女の子顔負けの女子力で、図書館で借りた本に紹介してあった練り香なども作られたそうです。
興味を持ったものをすぐ試してみる行動力と女子力に感激しました。
本当は育てたフレッシュハーブをお茶にする事にも挑戦してもらいたかったのですが、お住まいの都合で難しいようです。
以前のおいしいお茶のイメージが更にアップして、香りが彼の毎日を豊かにしてくれると嬉しいです。

私はお店に可愛い物が多いせいか女子力が高いと思われがちですが、さっきの男の子と真逆ですぐ行動出来ない(ギリギリの女)女子力は決して高くないと思われます。
そんな私でもかわいいポーチがバッグの中にあったりすると、少し気持ちがアップしたり出来るのでかわいらしいものを見つけた際は店頭に並べております。
その中で好きな一つがゴブラン織。
生地の種類もあまり知りませんが、これがゴブランと認識出来る程度です。
ゴブラン織がお好きなお客様から
「どこの国のものですか?」
と質問を受けました。残念ながら即答出来ず一応ネットで検索した結果、フランスのゴブラン家の織物工房で織られたタペストリーから一般の名称になったという説(国際大百科事典引用)
ベルギーの染織家ゴブランが15世紀にパリで創製したタペストリーより名称となった説(デジタル大辞典引用)などありますが、現在もフランスやベルギーで製作が続けられている様です。
お客様に質問されなかったら、知識も曖昧でした。きちんと知るというのは大切ですね。

ゴブラン織りのポーチやレース、プチポワン、キラキラも女子はいくつになっても好きですよね。

ゴブラン織りなどのポーチ
上からプチポワン、左ゴブラン、右はゴブラン柄ビニール
ハイヒール♪キラキラかわいい💓

石牟礼さんの言葉

少し前はちょっと肌寒いと思う日もあったのに、急にTシャツになりたくなる気温です。
先日のお休みにやっと自宅のストーブを片付けましたが、この調子だと入れ替わりのタイミングで扇風機を登場させないといけませんね。

先日母の日ギフトとして何件か苗の梱包を発送しましたが、受け取られたお母さんの一人から電話をいただきました。
植物を普段から育てておられる様子が伺われます。

苗と当店の土をセットで送ったのですが、自宅の鉢に二種類の苗をそれぞれ植えると少し土の量が足りないかな・・・というご相談でした。
10リットルの量でも案外植えてみると丁度良かったという場合もありますし、とりあえず植えてみて足りない様ならお手持ちの土を加えてもらうことをお話すると、
せっかく有機、無農薬の苗と土なのに他の土を使うのは不本意で、有機の土はある様でなかなか近くでも入手しにくいので、この土だけで鉢植えにしたいとのご希望でした。
植物はもちろんですが、土に対してもそういう気持ちを持って頂いているお客様の存在はとても嬉しく勇気づけられます。

『苦海浄土』を書かれた故石牟礼道子さんが、水俣病の抗議のため、徹夜で座り込みをしておられた夜明け前のことです。

猫が排泄をした後に泥をかけようとアスファルトに爪を立てる音で目覚め、猫は泥がかけたいのですがそこには泥が無く、爪は排泄物で汚れ、石牟礼さんと目が合ったその猫は大層恥ずかしそうにして、気の毒なくらい泥の無いアスファルトを何度も何度も爪をたてていたそうです。
東京や都会はコンクリートで大地が生き埋めにされていると強く感じ、深く呼吸が出来ない息苦しさを石牟礼さんご自身も大変感じられていた様です。

ある番組でお話されていたこの事が思い出され、自然や植物、大地への畏怖の念を改めて感じています。

ノイバラ
実家近くの海岸沿いに咲くのいばらです。
海もゴミの漂着やら子供の頃より変化してしまいました。

 

すずらんの香り サシェ リードディフューザー
爽やかなすずらんの香り。
リードディフューザー・サシェ・タルカムパウダー