畏怖

世間をこのごろ騒がせている『脱法ハーブ』とかいうもの。
怪しいものを考えつく人が、世の中にはいるものだとつくづく感心するやら呆れるやら・・です。

去年の夏頃、巻きたばこにハーブを使うからと、男性のお客様が続けて二人来店されたことがありました。
一人は、今まで通販で購入していたお店が震災の影響で買えなくなったため、試しにと、カモミールやペパーミント、レモンバームのドライハーブをご購入頂きました。
私もその時、巻きたばこなんて愛用者がいるのかな・・とネットで調べてみたりしました。
本当のタバコの方のサイトでしたが、沢山種類があり感心したくらいで、あまり気にも留めていなかったのです。
二人目の方は初心者で、以前来られた方が買われたものを私がお勧めしてみました。本当に欲しかったものは、キャットニップやキャットミントでしたから、猫を興奮させる成分が、人間にも影響するのか・・・と今になって怪しんでおります。
ハーブの巻きたばこなら、普通のタバコよりずっと健全のようにも思えますが、そんな利用法は今まで私が読んできた本では、目にしたことは無いように記憶しています。

問題になっているものは、何から抽出しているのかわかりませんが、二人とも一度きりで来られていないので、普通のドライハーブでは望まれていた効果は少なかったのかもしれません。
植物から抽出したものを使って、害になるようなものを作る事は許されない事だと思います。

先日聞いた大阪のある美術館の館長さんの言葉に、最近の人々(日本人に限定されてはいなかった様に思いますが)は『畏怖』という思いを忘れてしまっているというお話がありました。
自然やこの地球、身近な人に対しても、傲慢になりすぎているのではないでしょうか。
自分自身も、『敬意の念をもって接する』が今年のテーマだったので、この方が言われていることも、また改めて考えさせられました。

アルハンブラ宮殿の15世紀のタイルのパターンを模した三段ミニチェストです。
なかなか味わいがあるパターンです。売約済み。

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