ご家族で来て下さったお客様の子供さんがネトル(西洋イラクサ)の洗礼(私達はそう呼んでいます)を受けてしまわれました(汗)
お父さんと子供さんとで苗を見ておられたのですが、発送用の棚にあったネトルを触ってしまわれたのです・・・。
この洗礼を受けられた方でないと、なかなか傷みは理解出来ないと思いますが、イラクサと名前が付くのが納得出来るくらい、イライラする様な表現し難い傷みです。
たまたまお父さんが、ハーブに詳しく且つ以前大山に自生していたイラクサを触って大変だった経験があったお陰で、こちらの説明がなくても大丈夫でした。
店長が皮膚に付着した細かいチクチクをガムテープで取った後、ラベンダーのエッセンシャルオイルを塗ってさしあげました。その後は手を動かす度にいい香りがすると喜んでおられたので、ちょっと安心しましたが、1日くらいは違和感を感じられるかもしれませんね。
私も今シーズンに入って、梱包時に気をつけているのにもかかわらず、葉の小さいとげに何度もやられてしまっています。
そんなネトルですが、実はビタミン、ミネラルや鉄分が豊富で身体にはとてもいいハーブ。ネイティブアメリカンが薬草として使っていたと知ればなおさら身体に取り入れたくなります。
ドライハーブでお茶は気軽に飲むことが出来ますが、生の葉で何かをするのはどうも二の足をふんでしまっていました。
以前、ドイツに住まれている方から、若葉の時期にだけレストランで出されるネトルのスープは最高だとお話を聞いた事があります。当店の圃場で栽培しているネトルの若葉で、いつかスープを作ってみたいと思いながら、なかなか実行出来ていませんでしたが、子供さんのネトル事件をきっかけに、
『今日作ってみよう!』
ということになり、店長は手袋を二重にして、収穫、下処理までを担当してくれて、初めてのネトルスープが出来上がりました。
今回は植物事典のレシピどおりにマジョラム、セイジ、タイム(ロベッジは育苗中で無し)を加えて作ったのですが、ネトルや他のハーブの爽やかな香りも楽しめるスープが出来上がりました。
牛乳を加えていますが、ココナッツミルクもとても相性がいいみたいです。ネトルを育てておられる方は是非この時期、しっかり手袋をして挑戦してみて下さい。