頭シラミ

当店の隣が昨年コインランドリーになりました。
とにかく驚いたのは、柔軟剤などの排気口から出る香りが風に乗って、かなり遠くまで漂っている事です。
最初は本当にびっくりしました。

教員をされているお客様から、
「クラスに一人くらいは、すごい香りを放っている子がいますよ」
と、お聞きしていたので、お店の外で梱包しながらこんな感じなのかな〜と想像しています。

ただ以前も書いたことがあるように、若い世代の方が強い刺激の香りに慣れ過ぎて、エッセンシャルオイルの香りを「臭い」とか全く受け付けないと聞き残念に思います。

高校生の娘さんと来られたお母さんも、自然の香りに関心が持てなかったり、洋服もワンシーズンで捨ててしまうようなものが溢れていることを嘆いておられました。
一方でそういう香りが好きな方もおられるので、これは仕方の無い事かなとも思っていました。

お客様とそういう話題が続いていた先日、子供さんが保育所で『頭シラミ』が発生したため、相談に来店して下さった方がありました。
昨年末からそういうお母さんが数人いらして、ティートゥリー入のシャンプーでかなり効果があったことをご紹介し、香りもいくつか試して頂くことにしました。

このお客様、以前は強い香りが溢れる環境で生活をしておられ、エッセンシャルオイルを嗅いでも臭く感じ、良い香りどころか耐えられない臭いだったそうです。
でも、その時助言して下さった方があり、化学合成のものを極力排除し、生活を見直してこられた様です。
たまたま子供さんの頭シラミがきっかけで来店してくださった際、あんなに嫌いだったエッセンシャルオイルがすごくいい香り・・・と感じられる様に変化していたので、自分でも驚いておられました。
人間の身体(嗅覚)ってすごいですね。
正直、若い子達もいつかそういう風に変化してくれるかも・・・と少しホッとしました。
頭シラミがきっかけの新たな出会いに、また今回も感謝です。

フランスの伝統的なデザイン’toile de jouy'(トワル・ド・ジュイ)
これは植物がモチーフになったティーセットです。生地で風景などのデザインを見かける事が多いかもしれませんね。
シュガーポットとミルクジャグ、カップ&ソーサー二客のちょっと豪華版です。

toiledejouy.jpg

新聞じゃなくて旧聞

お客様に「道路側の梅がきれいね〜」と褒めて頂いています。
我が家の梅でありながら、ゆっくり見てあげてなかったことに反省して、改めてしばし眺めるひと時でした。
寒い一日でしたが、もう春もそこまで来ていますね。

こうして毎日忙しくしていると、色々なことが溜まって困る事の一つに新聞があります。
毎日きちんと読めないことも多いので、時々コンビニで買ったりしていましたが、昨年の秋から梱包用の新聞紙が不足気味になったこともあり、新聞をとることにしたのです。

ところが案の定なかなか目を通せない日も多く、積み重ねて時間のある時にまとめて好きなシリーズなどを読んでいました。
その姿に
「それは新聞じゃなくて旧聞だ!その日読めないのはすぐ捨てなさい!」
と、店長からお叱りを・・・。
でも、お金を払っていると思うとやっぱりもったいないので、相変わらず積み重なった新聞をためては目を通す私です(笑)

残念ながら政治や経済の事は二の次で、読者の方の体験や作家さんのエッセー、四コマ漫画、週一の悩み相談(美輪明宏さんのは最高!)などが主に好きな部分なのです。
少し前の新聞に、詩人の俵万智さんが、お父さんの転勤で住む事になった福井の事を書かれていたのが印象に残っていました。

先日、来店された大学生の女の子3人と話をしていると、岐阜、福井、隠岐の島の出身地であることがわかり、俵万智さんの記事の事を紹介したいと思ったのです。
福井でとにかくおいしいのは、魚と後もう一つアレなんだっけ・・・?と肝心なことが思い出せません。
そのお客様に「お酒じゃないですよね〜」というと「蕎麦じゃないですか?」とあっさり。
そうそう・・・蕎麦と魚がとにかくおいしい福井らしいのです。蕎麦は出雲と一緒で黒い蕎麦らしいですよ。
俵さんの出身校の名前も話されたりと、新聞の記事のおかげで彼女達との距離が縮まった感じのひと時でした。
あまり蕎麦はお好きじゃないという事でしたが、卒業までに一度は食べてもらいたいなと思いました。バスでまた来て下さいね。

おしゃれな絵の箱に入ったフランスのお菓子。
あっさりしたチョコ味のワッフルです。

goufre.jpg