熱中症

台風の影響のせいか、梅雨のようなジトジトした日が続きます。
今当店の隣が解体中で、先週は解体音もピークだった気がしますが、更に暑い環境の中で黙々と梱包作業をしておりました。
翌日、少し身体のだるさを感じつつも、家事や開店の準備をしていたところ、急に体調が悪くなり酷い頭痛と吐き気でダウン。これが熱中症!!
自宅で休んで回復しましたが、前日は梱包の合間に接客したりと水分補給がうまく出来ていなかった事に反省しました。
普段、年老いた両親に気をつけるようにしつこく言っていた自分ですが、自分の身体のことを思いやることに気づかされました。
みなさんもどうかお気をつけください。

・・・というわけで、休日には解体音も気になるし、暑いしということで、
「大山へ行ってみよう!」
と、涼しい大山へ出掛けました。これまた台風のせいか涼しい風が吹き、少し下界とは遅れてあじさいの花、ミズヒキ草が散策中に楽しめ、静かな時間を過ごせました。

少し前のNHK『美の壷』では麻(リネン)がテーマでしたがご覧になりましたか?
麻のブラウスやワンピースは、お客様が着ておられると、見た目も涼しそうで、つい
『素敵ですね』
と、声をおかけしてしまいます。
フラックス(一年草)というハーブの茎から出来る麻ですが、当店では近種のペレニアルフラックス(観賞用)を販売しています。

ヨーロッパでリネンは、女性がとても大切に使う日用品のひとつだそうです。
自分のイニシャルを刺繍したり、飾りを施し、結婚がきまった娘に、母親がリネンを贈る習慣がありました。決して安いものではなかったリネン。長年に渡って集めたものをプレゼントし、新しい生活を祝福しました。素敵ですよね。
影響されやすい私、リネンの布巾入れてみました。
もう一方は、私の服を差し上げたお客様がお礼に作って下さった麻のチュニックです。
ちょっと厚手のタイプで、リネンの世界も奥が深いですね。

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暑中お見舞い申し上げます

暑い夏の三連休を皆さんはいかがお過ごしでしたか?
私は初日の土曜日に、松江市職員の女性部の方達の集まりに声をかけて頂いて、80人近い方と1時間あまりの時間でしたが、ピローミスト作りを楽しみました。
爽やかな香りだけで作るミストは、寝苦しい暑い夏の夜にとてもおすすめですよ。

その日はちょっとバタバタしていましたから、いつもはハウスに行っている店長もお店にスタンバイしていました。
そこへ爽やかな青年が来店して下さいました。聞けば奈良から当店を目的に電車で来て下さったとか・・・・。
お母さんが通販で苗をご購入下さっていますが、本人は今まで植物など全く興味が無かったのに、無性に当店の圃場に関心を持って下さった様です。
せっかくですので、圃場をご案内して色々お話したようですが、どんな感想を持たれたのでしょうか・・・。
若いのに、急に来て私達の予定を狂わせたのではないかと気を使われていて、反対にそんな気を使わせてしまった事に恐縮しています。
『若いっていいな〜』とつくづく感じたのです。
青春君、陰ながら応援しています!

6月から始まったフォトコンテストは、本当に感心したり、うっとりする写真ばかりで感激しています。今後の参加応募もどうぞよろしくお願い致します。
今まで植物に興味が無かった方にも、写真を見て関心を持って頂けたらという意味も大きいですが、梱包担当の私としては、こんな風に皆さんが育てて下さっているんだ・・・とか、ホームページで私達の顔をご覧になって、こんな人達がいるお店なんだと思われているように、勝手に想像の翼を広げ(花子とアン風に)、大切に育てて下さってる顔を想像しながら梱包するようになりました。お客様との距離がうんと近づいた感じがするのです。

以前、お客様のコメントでお届けしたハーブに虫がついていて、自分では恐くて獲れないので誰かにお願いされたというのがありました。(本当に申し訳ありませんでした。)
この写真は、たまたま荷物の梱包をもう一度やり直す際に取り出した新聞についていた虫です。茶色の植物だと茶ですし、グリーンの葉にはもちろん緑になり、茎のように植物と一体化していて見逃しやすい事も多いタイプです。
まだ素手ではこれを掴めませんが、私もまだ一瞬ビクッとしますので、相手の虫もそれを感じるのか、お互いにしばし見つめ合う時間があります(笑)。
最初は奇声を発していた私も、随分素手で捕獲出来るものが増えました。これもやっぱり慣れですね。虫との上手なお付き合いも是非一緒にお楽しみ下さい。

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日陰の女

ちょっと一息つける雨となりましたね。
昨年までは、朝の開店時間まではビニールハウスで作業をするのが日課でしたが、今シーズンは発送業務と店番の両立ということで、店長からハウス作業は少しお休みして、店サイドの仕事に集中するように指示を出されていました。
店頭の鉢の植え替えや、ハウスで草取りしたい!という欲求が日に日に増しておりました。

発送予定も少なかった先日の日曜日に、早起きして、
「今日こそ!」
と、自転車でハウスまで久しぶりに出掛けてみました。
花が上がる前に出荷されてしまったものも多いせいか、思ったより花は少ないですが、今はナスタチウムが花盛りです。
片道20分弱かかりますので、草取りと店頭用の苗を選んで1時間もハウスでの作業は出来ませんでしたが、植物がいっぱいの空間は癒される〜と全身で感じてリフレッシュ出来ました。
現在、SORAMIMIハーブショップで開催中のフォトコンテストに、ご両親の介護をしながら、お庭のお手入れをすることで気分転換をしておられるお客様に応募頂きましたが、とても共感出来る投稿でした。

でもその日の午後くらいから、何だか体調がだるく、これは運動会や遠足で日差しをたっぷり浴びた後の疲れと同じだと気づきました。
いつも、買い物は開店前にほんの近くのスーパーに短時間で行って来るか、店番を終わって暗くなってから出掛ける事が多いので、殆ど日陰で仕事をしていた私が、一気に往復40分の自転車と作業で久しぶりの紫外線にやられてしまったみたいです。
夏に向かってハウスの草の成長を考えると、こんなへなちょこでは・・・と気持ちを引き締めているところです。

私がハウスへ通勤用(兼ダイエット)という口実で買った愛車と、3年目にやっと花を咲かせてくれたブラッディ・ホワイトクレインズビルです。まだまだ小さいですが、諦めていたところにかわいい花が咲いてくれて感激の春でした。

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若葉のスープ

ご家族で来て下さったお客様の子供さんがネトル(西洋イラクサ)の洗礼(私達はそう呼んでいます)を受けてしまわれました(汗)
お父さんと子供さんとで苗を見ておられたのですが、発送用の棚にあったネトルを触ってしまわれたのです・・・。
この洗礼を受けられた方でないと、なかなか傷みは理解出来ないと思いますが、イラクサと名前が付くのが納得出来るくらい、イライラする様な表現し難い傷みです。
たまたまお父さんが、ハーブに詳しく且つ以前大山に自生していたイラクサを触って大変だった経験があったお陰で、こちらの説明がなくても大丈夫でした。
店長が皮膚に付着した細かいチクチクをガムテープで取った後、ラベンダーのエッセンシャルオイルを塗ってさしあげました。その後は手を動かす度にいい香りがすると喜んでおられたので、ちょっと安心しましたが、1日くらいは違和感を感じられるかもしれませんね。

私も今シーズンに入って、梱包時に気をつけているのにもかかわらず、葉の小さいとげに何度もやられてしまっています。
そんなネトルですが、実はビタミン、ミネラルや鉄分が豊富で身体にはとてもいいハーブ。ネイティブアメリカンが薬草として使っていたと知ればなおさら身体に取り入れたくなります。
ドライハーブでお茶は気軽に飲むことが出来ますが、生の葉で何かをするのはどうも二の足をふんでしまっていました。
以前、ドイツに住まれている方から、若葉の時期にだけレストランで出されるネトルのスープは最高だとお話を聞いた事があります。当店の圃場で栽培しているネトルの若葉で、いつかスープを作ってみたいと思いながら、なかなか実行出来ていませんでしたが、子供さんのネトル事件をきっかけに、
『今日作ってみよう!』
ということになり、店長は手袋を二重にして、収穫、下処理までを担当してくれて、初めてのネトルスープが出来上がりました。
今回は植物事典のレシピどおりにマジョラム、セイジ、タイム(ロベッジは育苗中で無し)を加えて作ったのですが、ネトルや他のハーブの爽やかな香りも楽しめるスープが出来上がりました。
牛乳を加えていますが、ココナッツミルクもとても相性がいいみたいです。ネトルを育てておられる方は是非この時期、しっかり手袋をして挑戦してみて下さい。

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