石牟礼さんの言葉

少し前はちょっと肌寒いと思う日もあったのに、急にTシャツになりたくなる気温です。
先日のお休みにやっと自宅のストーブを片付けましたが、この調子だと入れ替わりのタイミングで扇風機を登場させないといけませんね。

先日母の日ギフトとして何件か苗の梱包を発送しましたが、受け取られたお母さんの一人から電話をいただきました。
植物を普段から育てておられる様子が伺われます。

苗と当店の土をセットで送ったのですが、自宅の鉢に二種類の苗をそれぞれ植えると少し土の量が足りないかな・・・というご相談でした。
10リットルの量でも案外植えてみると丁度良かったという場合もありますし、とりあえず植えてみて足りない様ならお手持ちの土を加えてもらうことをお話すると、
せっかく有機、無農薬の苗と土なのに他の土を使うのは不本意で、有機の土はある様でなかなか近くでも入手しにくいので、この土だけで鉢植えにしたいとのご希望でした。
植物はもちろんですが、土に対してもそういう気持ちを持って頂いているお客様の存在はとても嬉しく勇気づけられます。

『苦海浄土』を書かれた故石牟礼道子さんが、水俣病の抗議のため、徹夜で座り込みをしておられた夜明け前のことです。

猫が排泄をした後に泥をかけようとアスファルトに爪を立てる音で目覚め、猫は泥がかけたいのですがそこには泥が無く、爪は排泄物で汚れ、石牟礼さんと目が合ったその猫は大層恥ずかしそうにして、気の毒なくらい泥の無いアスファルトを何度も何度も爪をたてていたそうです。
東京や都会はコンクリートで大地が生き埋めにされていると強く感じ、深く呼吸が出来ない息苦しさを石牟礼さんご自身も大変感じられていた様です。

ある番組でお話されていたこの事が思い出され、自然や植物、大地への畏怖の念を改めて感じています。

ノイバラ
実家近くの海岸沿いに咲くのいばらです。
海もゴミの漂着やら子供の頃より変化してしまいました。

 

すずらんの香り サシェ リードディフューザー
爽やかなすずらんの香り。
リードディフューザー・サシェ・タルカムパウダー

まずは土

このところの暖かさで、山陰のお客様もお庭をいじりたいという気持ちがウズズウズし始めたようです。

新築したお宅の庭の植栽についてご相談を受けました。

庭作りのベテランでも無い私が偉そうにアドバイスをするのもおこがましいですが、お客様に必ず確認する事がいくつかあります。

植栽をしたいお庭の広さ、向き、風通し、そして一番大事なのがその場の土の状態です。

今日ご相談頂いた方も、業者の方に土の様子は聞かれていましたが、実際の庭の土の状態は自分で確かめてはおられませんでした。

まずは小さいスコップで構いませんから庭の土を掘ってみましょう。

土の状態がわかると、作業が楽でかつベストな庭づくりの方法が絞られてきます。

そして白い紙に花壇や木の植栽を簡単なイラストにしてみると楽しいです。雑誌やネットで情報は沢山収集出来るので、木も植えてみたいのであれば常緑か広葉樹か・・・下草は何がよいかな・・・などなど想像を膨らませます。

今まで自分が関わった庭や花壇ではこの何を植えようかな・・・がワクワクして一番楽しい時間です。出来上がった花壇は2、3年はとても元気なのでハッピーなのですが、花壇が完熟してくる時期をやがて迎えるので、そこからまた色々な悩みも出てきます。子育てと一緒でこれも試行錯誤ですよね。

私も振り返ると東側の梅を植えている場所は、大きな石や瓦礫で大変な状態でしたが、少しずつ掘り返し肥料を抄き込んだりして10年経った今、まだまだ不十分ながら大きなミミズがいる土に変ってきています。

この写真は1月に撮影した梅の固い蕾。紅白でこんなに蕾が付いたのは初めてだったので喜んでいたら、

「雪で餌が無い時期に鳥がきっと食べますよ・・・」

と、スタッフに水を差され心配していましたが、紅白同時に今までで一番の花を咲かせてくれました。

丁度この春、巣立つ事が決まった息子の門出をお祝いしてくれている様に感じられ嬉しく眺めています。

 

 

1月の梅の蕾
2018/01/21撮影した紅白の梅の蕾
2018紅梅
2018/03/07撮影した紅梅
2018白梅
2018/03/07撮影した白梅

ソフトワイヤー入のミニスカーフです。

キャビンアテンダントみたいにキリッとした女性に変身出来ます。まだまだ肌寒いこの季節に首にちょっと巻けて便利で暖かいです。

ソフトワイヤー入ミニスカーフ
エプロン外して撮影すべきでしたね・・・。

感謝

本日で2017 年の営業を無事終える事が出来ました。
健康面では色々衰えを感じながらもあまり体力作りが出来なかったので、来年はもう少し身体を動かすこと、その一つとしてビニールハウスでの草取りも以前並みに再開したいと思っています。

この1年を振り返ると1、2月は寒波で種まき用ハウスが一部倒壊しました。
五月は忙しい最中に双方の母が入院するアクシデントがあり、お互い仕事以外の事に時間を取られコントロールがうまく出来なかった反省の時期でした。
夏はなんとか渇水は免れる事が出来、ありがたかったですね。
ポレポレさんのクッキーやさる工房さんとの出会いもありました。
そして秋からは部活を終えて受験に向かう息子が以前より早く帰宅するようになり、夕食作りに早い時間から追われるまま本日を迎えた感じです。

みなさんもこの1年いかがでしたか?
とにかく健康で今日が迎えられている事に感謝して、1日を精一杯が来年も目標です。なかなかそれが一番難しいです。

エッセンシャルオイルも沢山皆さんに楽しんでいただいたな〜と思います。
紛争の影響なのかとても値上がりした香り、他にも収穫量が減ったのか理由はよくわかりませんがとても値上がりしてしまった香りなどエッセンシャルオイルにも色々な事が起こりました。
不安ばかりに感じず問題が起きればその時に考えれば良しとし、少しでも長い期間BayHouseのオイルと関わって行きたいと改めて願います。
12月最後に仕入れたオイルのベルガモットは以前は西アフリカアイボリーコースト(コートジボワール共和国)産のものでしたが、今回入荷からイタリアの長靴の先っちょ当たりのCalabria産となりました。
とても良い香りですので新しいベルガモットもよろしくお願い致します。
もともとベルガモットの木は最初に栽培されたイタリアの小都市ベルガモの名から由来しているそうです。
働きとしては鎮静、抑うつ、リフレッシュさせる特性があります。マッサージオイルにもよくブレンドするオイルですが、その際はベルガプテンという成分を取り除いたオイルを使用し日やけから皮膚を守るようにします。

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面白いものや綺麗な商品を仕入れながらも写真に載せられないまま、販売終了した商品もありました。
この写真もやっと載せてやれました。
ソープは以前から扱っていましたが、同じ香りでハンドクリーム。
シアバターベースですが、ベタベタせずしっかり保湿してくれて香りもほのかです。再々入荷させております。
プレゼントや自分用に好評です。
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違ってていい

年末が近づいて来るとその事が強調されてつい気ぜわしくなりますが、忙しいのは年中。いつもどおりを心がけ回りのペースに巻き込まれない様にと思う毎日です。

1年ぶりに東京出張し、仕入れと少しショッピングを楽しみました。
ファッションビルを回ったものの、どこも同じ服に感じられ、見てまわっただけでお腹一杯になりました。
今回はいつもと違う場所で洋服を見てみようと思ってそこへ行ったのに、少々がっかりでしたが、ネットで見た事のあるハーブティーのお店の実店舗がそのビルに入っていて、他店の販売方法を垣間見ることが出来たのはとても刺激になりました。
都会だからこその売り方だと思う点は多いのですが、見た目の綺麗なハーブティーはやはり女心をくすぐられますね。

店長にもそんな話やらを出張報告をすると、今の若い世代は特に皆と同じものを持ったり着たりすることで安心して満足するという傾向があるので店舗で並べる服にしても自然と同じ傾向になりやすいのではないか・・という話になりました。
皆が持ってないおしゃれな物を探し出すのが楽しい様に思うのですが世代の違いでしょうか・・・

来店される若いお客様に確認したくてお洒落や持ち物についてお尋ねすると、個性的なものを探しておられる方が結構いらして、少し安心しました。

そう言えば子供達が聞いてる曲の詩も「みんなと同じじゃなくていい!」とか作詞しているおじさん達が若者に訴えているのかな・・・と思うこの頃です。

大きなツリーはなかなか運んで来れないですが、昨年実家の山に何本か植えた実生から育てたジュニパーの木です。葉のチクチクが少なくて少し変異して育っているのかもしれません。
店長に山から掘り上げてきてもらい店内で飾っています。
本物の緑はやはり小さくても存在感ありますね。

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当店で収穫したホワイトセイジのドライです。
場の浄化や石の浄化に焚いて使われることが多い様です。お客様からとても爽やかで良い香りだと好評でした。次回の販売も少量ですが店頭で見かけられる機会あれば是非お試し下さい。

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